島根県に伝わる民話なんですね 初めて耳にするお話しでした
さるは いつも山ばっかりみて つまらなかったので 海をみようと出かけて行きました
司さんの挿絵が お話しをより効果的にしてくれています
海は ええなあ
かぜは ぶうぶう ふくなり
なみは どんどん うつなり
こんなひとりごとに 返事をするものがあったのです
この繰り返しも昔話し・ 語りの心地良い響きです
さるの取った行動が少々気になりました、返事してくれたかにを
石でつぶすのですが・・・・
さるの心境を考えてしまいました・・・
そして つぶした かにをだんごにまるめて ちゃんとすわらせる
なんと また へんじしてくれたのです
挿絵のさるが 松の木から 大粒の涙を流しているように見えましたが
さるは うれしゅうて うれしゅうて なんべんも いうた
お話しの世界ですが・・・ かにの優しさ??
さるは ひとりぼっちが やっぱり淋しいことを身にしみて感じたのではないでしょうか
このお話は語り手のこころ 聞き手の心が それぞれに 人の心に残るお話しだと思いました
高学年の子どもたちなら それぞれに感じてくれるでしょうかね
大人でも それぞれの感じ方が違いますが・・・
昔話はやはり 奥深いな〜
と思いました