図書館で何度か借りて子ども達に読んであげていました。4年ぐらい前ようやく買うことができ、感激です。内容は、あの時代に書かれたものとしてはかなり先をよんでいるなという作品ですね。いま、私たちが住んでいるところは東京から1時間あまりの人口30万人を越す町ですが、10年前に駅から2.5キロ程はなれた農家の集落の一部に家を建てました。しかし、数年前、区画整理地区になり毎日のようにトラックが出入りし、昔の道は移動し舗装されています。まさしく、ちいさなおうちの世界のようです。子ども達も今までののままがいいといいます。夫もここが賑やかな町に変貌したら引っ越すか?とも言っています。防風林は切り倒され小鳥達のすむところが減り、我が家の南側の木に集まるようになりました。この木も3年後には倒されてしまうのです。毎朝小鳥のうるさい鳴き声で目がさめるのに・・。春にはうぐいすが鳴き方の練習にきます。とてもへたくそで、私が口笛でお手本を教えてあげたら怒っていってしまいました(ホントの話)。夏は朝から耳元でセミが鳴く。秋には虫の声。冬にはコジュケイが姿をみせていたのに・・・。読者のみなさんも多かれ少なかれ「ちいさいおうち」のような体験をされていませんか?
便利な社会になっても自然の大切さ、忘れないでいたいですね。子ども達も自分とこの「ちいさいおうち」を重ね合わせて感じ取っているようです。
そうそう、我が家の子ども達は内容はもちろん、この絵本の絵に合せて文章が配置されているのが気に入っています。既に気づいている方も多いと思いますが、細かく書き込まれた絵と文章の流れを見合わせながら読むと一層楽しいですよ。