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あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

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季節
新装版 ゆきがやんだら

新装版 ゆきがやんだら(Gakken)

一面真っ白の雪景色で、心が温まる親子のおはなし

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コルク

その他の方・30代・埼玉県

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自己紹介
お母さんでもなく、保育士さんでもなく、ただの絵本好きな27歳(女)。

昔大好きだった絵本を読み直したり、新たなお友達(絵本)と出逢ったり…とそんな毎日を楽しんでいます。
小さな頃の「私」の感情を思い出しつつ、大人になった「私」だから感じられる事と一緒にレビューを残せたらと思います。

コルクさんの声

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なかなかよいと思う 死の乗り越え方  投稿日:2006/08/02
わすれられないおくりもの
わすれられないおくりもの 作・絵: スーザン・バーレイ
訳: 小川 仁央

出版社: 評論社
大切な人を失って、涙を止められなかったり、悲しみの底に沈んでしまったり。
誰かが死ぬということは、そういうことと戦うことなんだろうと思う。
じゃあずっと悲しみにくれていればいいかって言うと、それも違くて。
この物語では、大好きなアナグマさんの思い出を語ることで、自分達の心の中にはアナグマさんが居続けているということに、気が付きます。
身についた教えは決して消えることなく、自分の中に溶け込んでいる。
それはまぎれもない真実で、アナグマさんが生きていたという証にもなるのです。
これも一つの死の乗り越え方なのかもしれないな。と思いました。

しかしアナグマさんの言っていた、死に向かうときの表現には驚きました。
目の前にはどこまでも続く長い長いトンネル。
彼は足が弱くなっていたのに、力強く杖がなくても走ることが出来る。
進めば進むほど早く走れ、しまいには身体が浮き上がるような自由さも感じる。
当然死んだことはないのですが、不思議と理解できてしまいました。
実際に死ぬときはこんな感じなのかな。
「長いトンネル」。やっぱり<死>って難しいテーマですね・・・
ここまでいくと哲学の世界ですから。
小さい子にはリアルではないお話かもしれないですね。
でもこういう考え方があるってことを、なんとなくでも理解してくれたら、この絵本に出会えた価値は十分あるでしょう☆
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なかなかよいと思う コミカルな旅  投稿日:2006/08/02
しずくのぼうけん
しずくのぼうけん 作: マリア・テルリコフスカ
絵: ボフダン・ブテンコ
訳: 内田 莉莎子

出版社: 福音館書店
題の通り、しずくが色々なところを旅するお話です☆
昔よく読んでいたのですが、特にストーリーはないんだなあって、いまさら知りました。
あんなに夢中に読んでいたのはなぜだろう?
と考えたところ、単純な線で掛かれたカワイイしずくと、くるくる変わる場面、そしてテンポの良い文章などが、魅力的だったんでしょう。
次はどうなるんだろう!どこに行くんだろう!?というワクワクが常にあるお話です(^^)

ちなみに・・・
水は他の液体と一緒になっちゃうんじゃないの?
固体じゃないんだから。
他のものと混じらないって事は、油みたいな成分なんじゃないの!?
今現在の私は、こんな理屈っぽいひねくれた考え方で、ある意味楽しみました・笑
かわいくないです。
昔は素直な気持ちで楽しんでいたのになぁ・・・
親子共々、純粋に向き合うことをお勧めします。
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なかなかよいと思う 悲しみについての本  投稿日:2006/08/02
悲しい本
悲しい本 作: マイケル・ローゼン
絵: クェンティン・ブレイク
訳: 谷川 俊太郎

出版社: あかね書房
題名から「悲しい」って言っちゃてますね。
「この本を読むと悲しくなる」と言う意味ではなく、「悲しみについての本」です。
「悲しい」という感情について考えることってないし、ましてここまで深く向き合う本は、なかなかないと思います。
これは悲しみと生きた男の本です。

「私の悲しみだから。ほかの誰のものでもないのだから。」
という文があります。
この感情は自分自身のものだから、ほかの誰にも分からない。
だから独りで考える。戦うんだ。
でもぬくもりや温かさが欲しくなるときもある。
人が明り(この本ではロウソクですね)を点けるのは、悲しみを和らげるものを求めているからかもしれませんね。

悲しいという感情は、とても人間らしく、自分が生きていると思える大切なものだと思います。
それはとても苦しく、痛くて痛くてたまらないものですが・・・
でも悲しみを知らなきゃ、喜びだって感じることは出来ません。
悲しみを知っている人間は、人に優しくすることができる人です。
月並みな言い方ですが、そんなことを考えさせられた作品でした。

哲学的で、難しい絵本です。
大人向けの絵本と言い切ってもいいと思います。
訳は谷川俊太郎さんで、流れるような言葉を書かれていますが、この本では強烈な言葉を投げかけているような気がします。
その分、心に響く名訳でした。
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自信を持っておすすめしたい 朝日を浴びたい!  投稿日:2006/07/14
よあけ
よあけ 作・絵: ユリ・シュルヴィッツ
訳: 瀬田 貞二

出版社: 福音館書店
すんごくキレイです。
まるで本当に夜明けの状況にいるみたいでした。
空が徐々に明るくなっていく様子や、湖を包み込む静寂。
特別細かい描写があるわけでも、特徴のある絵というわけではないのですが、色がずば抜けて美しいと思います。
光の扱い方がすごく上手いんでしょうね。
ラストの、山と湖が緑になるページは開いた瞬間、思わず「うおおお」とか言ってしまいました。
家の中で本を読んでいるのに、自分が大自然の前に立っているような感動があります。
絵で時間や音も表現している本なんて、なかなかないですよね。
朝日を体中に浴びたくなりました!
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自信を持っておすすめしたい とっぴんぱらりのぷう  投稿日:2006/07/14
きつねのおきゃくさま
きつねのおきゃくさま 作: あまん きみこ
絵: 二俣 英五郎

出版社: サンリード
こんな安易な言葉でなんて表現したくないのですが、この本は本当にまずい、そしてやばい…
なぜって、ラストの2ページで大号泣なんです。
何度も読んで、内容もバッチリ頭に入ってるのに、ボロボロ泣いちゃうんです…(:_;)

森の中でひよこ、あひる、うさぎにであったきつね。
彼らを丸々太らせてから、自分のご馳走にしようとたくらんでいた。はずなのに…?
「やさしい」「しんせつな」「かみさまみたいな」きつねのおにいちゃん。
そんな風に言われて、ぼうっとなっちゃうきつね。
今までそんなこと、言われたこともないから。

彼らと過ごしていたある日、きつねの家に狼がやってきます!
きつねは勇気がわいてきて力いっぱい戦った。
こいつらのために戦うんだ!こいつらを守るんだ!
狼は逃げて行き、そして・・・
「そのばん。きつねは、はずかしそうにわらってしんだ。」
このきつねのやりきった顔。
おいおい、おれはお前達を食うために優しくしてたんだぜ。
なのになんだよ、この様は。とでも言っているようです。

そりゃーもー「とっぴんぱらりのぷう」ですよ。うわーん。
この言葉も意味不明なんですが、かなりのインパクトで読者を引きつけて離さない呪文のようです。
そしてこの本のなにがずるいって、文章が明るいし、軽快なリズムで進んでいくところ。
悲しい話を、幸せいっぱいに描いているところ。
とにかく私の号泣ポイントを、グサグサ突いてくるんです。
涙なしには読めません。優しさに溢れた絵本です。
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自信を持っておすすめしたい ○りすぎ注意!  投稿日:2006/07/03
さる・るるる one more
さる・るるる one more 作: 五味 太郎
出版社: 絵本館
五味太郎さんは絵も話も大好きで、この本も繰り返し読んだ中の1冊です!
今回はさるクン、お料理に挑戦!
最初から最後まで「さる・○る」の文章と、かわいいイラストで物語りは淡々と進んでいくのですが、まさか最後にそんなオチがちゃんと用意されていたなんて・・・!
ラストには大人も子どもも大爆笑間違いなしです☆

えーっと・・・とにかく反り過ぎ注意です!笑
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自信を持っておすすめしたい あたしはあたし  投稿日:2006/07/01
新装 ぼくを探しに
新装 ぼくを探しに 作・絵: シェル・シルヴァスタイン
訳: 倉橋 由美子

出版社: 講談社
この本も大好きでよく読んでいました。
あの頃はパズルのような感覚だったんだと思います。
そこにどんな意味が込められているのかも分からずに、何回も何回も。

ぼくはかけらを探してる。
花や虫に出会い、いろんな天気や山も乗り越えて。
どこかにあるはずの、ぼくのかけらを探してる。

これってそのまま現代人にも当てはめることが出来ると思います。
いつもどこか満たされない、そんな状態。
いろんなものに出会っても、大きすぎたり小さすぎたり。
時には無理をして壊してしまったり。
そうやって繰り返しながら、自分と、そして自分に足りないものを求め、さまよっている。

でもぼくは、ピッタリのカケラを見つけても
「何かちがう」
と思って、そのカケラと別れ、また一人で転がっていく。
小さい頃は「何でわかれちゃうの?ピッタリなの見つけたんだから、そのままでいいじゃん!」と、「ぼく」の下した決断に何度読んでも納得できませんでした。
今なら分かる気がします。

そして、このピッタリだった「カケラ」さんは素晴らしいです。
「誰かのものになったって あたしはあたしよ」
彼女の言葉ですが、かなりの名言です。
自分を見失いがちなこの世の中で、こんなセリフを迷いも無く言える人って、いったいどれだけいるんでしょうかね。
私もしっかり自分を持った人間になりたいです。
この本は疲れた大人にこそ読んで欲しいですね。

お子さんは、たぶん色塗りすると思いますよ!
私は3ページくらい塗ってやめました・笑
モノクロが魅力の絵本ですが、でもそうすることで、自分だけの絵本になるかも知れませんね☆
絵本は考えたり、楽しんだりしてこそ存在価値がありますから。
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自信を持っておすすめしたい 新しい自分に出会うために  投稿日:2006/07/01
ビッグ・オーとの出会い
ビッグ・オーとの出会い 作・絵: シェル・シルヴァスタイン
訳: 倉橋 由美子

出版社: 講談社
『ぼくを探しに』が「自分を埋める誰かを探す旅」
であったのに対し、こちらは「欠落したカケラ」が、自分の埋まるべき相手を探しています。
その中で、自立した「ビッグ・オー」と出会い、自分は求めていただけで、自分一人で動き出そうとしていなかったことに気が付くのです。
そして転がってみる。
最初は不器用でも、それは回数を重ねることで角がとれ、形を変え、動きやすくなっていきます。
そして自分の力で先に進むことが出来るようになるわけです。

きっと強く見えたビッグ・オーも、昔は自分埋まる相手を探していたんだと思います。
だからこそ、何もせず求めているだけの「カケラ」に助言をしたんだろう、と。
「自分自身で動いてみる」ことが最大のテーマですね。

初めから全部自分でなんてできないけれど、そのうち自分の持つ可能性を知ることが出来たなら…
そうしたら、「どこへ行くかは分からないけれど」自分を信じて、自分らしく生きられると思います。

シェル・シルヴァンスタインの絵本は、大人になればなるほど心に染みわたるタイプの絵本ですね。
だからと言って、決して子どもが楽しめないわけではないので、親子で楽しんでください♪
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自信を持っておすすめしたい ドカンと。  投稿日:2006/06/29
もりのなか
もりのなか 文・絵: マリー・ホール・エッツ
訳: まさき るりこ

出版社: 福音館書店
とっても不思議な話でした。
読み始めは正直「微妙かも・・・」と思ってたんですが、最後の最後に、ドカンと見事に引き込まれました。
森の中でたくさんの動物に出会って、仲良く遊びました。終わり。ではないんですよねー。
モノクロなのも、この絵本の世界観にピッタリです。

最後、かくれんぼでオニになった「ぼく」が「もういいかい!」と目を開けたら…えっ?
このシーンで、本なのに静寂を肌で感じました。驚くくらい。
 
じゃあなんで最後はあぁなったのか。
ということを考えると、人それぞれの解釈がありそうで面白いです☆
(まだ読んでない方は、読んだ後ぜひ考えてみて下さい!)
遊んでいた動物たちは本当は存在せず、実は全て「ぼく」の夢だった。とか、また今度「ぼく」が森に遊びに来てくれるように、鬼ごっこを先延ばしにした。とか。
自分で未知の世界へと進んでいけば、たくさんの友達に出会える。とか。これは私の考えですが(^^)

それから!何も言わない「うさぎ」!
私の中で1番引っかかるんです、この子。
歩いている時も、かくれんぼの時も「ぼく」のそばにいる。
なぜだろう・・・
きっと何かのシンボルなんだろうな。と深読みまでしてしまいます。(考えすぎかな;)

物語の内容としては、すごく単純なのですが、実はかなり深い作品だと思います。
それが長い間愛され続けている理由の一つなんでしょうね。
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なかなかよいと思う いつか訪れる別れの前に  投稿日:2006/06/27
ずーっとずっとだいすきだよ
ずーっとずっとだいすきだよ 作・絵: ハンス・ウィルヘルム
訳: 久山 太市

出版社: 評論社
どんなに大好きな相手でも、いつの日か必ず訪れる<別れ>。
それはこの世界での絶対的な法則であり、万人に平等に訪れる宿命でもあります。
大きな別れから小さな別れまで、様々な形はありますが、だからこそいつでも愛する相手に、自分のありったけの気持ちを伝えることは、何よりも大切なのではないでしょうか。
「ずーっとだいすきだよ」
すごくストレートでわかりやすい言葉ですが、実際なかなか口に出して言えなかったりします。
別れてから「言えばよかった」なんて悔やんだりする。
どんなに強く想ったって、想っているだけじゃ1mmだって伝わらないのに。
だからこそ言葉にするのって重要なんです。
だいすきって気持ちは止められるものではないから、あふれ出るままに伝えなきゃ。と。
失ってしまう前に、できる限りのことをしよう。そう感じました。
相手を不安にさせないためにも、自分が悲しまないためにも。

小難しく書いてしまいましたが、この絵本をあらためて気付かされました。
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